「別れても好きな人」
2025年2月12日から18日まで、タイのチェンライに行って来ました。韓国のサミル教会の短期宣教チームがチェンライにあるミャンマー人教会を訪問するので、その通訳として同行したのです。サミル教会は、以前から継続してミャンマーに短期宣教をしていました。私は彼らの通訳者として以前2回ほど奉仕したことがありました。それで、今回も通訳者が必要とのことで、私を呼んでくださったのです。
今チェンライには、ミャンマー人がたくさん来ています。ミャンマーは2021年のクーデター以後、政治経済的混乱の中にあります。徴兵制によって、若者は強制的に兵士とされるために捕まえられてしまいます。それを逃れるために、多くのミャンマー人が国境を越えて難民としてタイに来ているのです。そのような状況の中でチェンライのミャンマー人教会は、彼らを受け入れケアしています。サミル教会は昨年から、このタイ国内のミャンマー人教会と協力して、短期宣教チームを送っています。今回は、ミャンマー人労働者が400人以上いる工場を訪問しました。そのほとんどは未信者です。私たちのチームは福音を伝える劇をした後、歯磨き講習や医療活動をしました。一人一人を無料診察した後、薬を渡し、彼らのために手を置いて祈りました。またお米や油、卵などをあげました。彼らはみな喜んでいました。彼らのニーズに対してキリストの愛の行いによって応えていくとき、彼らは福音に心を開いていくのだと実感しました。
週末は教会で、ミャンマー人の子どもや青年たちが200人以上集まりました。賛美して、みことばを伝え、楽しく遊びました。私は韓国語をミャンマー語に通訳するのですが、子どもたちの中にはタイ語しかわからない子もいたので、教会の青年スタッフがミャンマー語をタイ語に通訳してくれました。青年スタッフたちは、たくさんの子どもたちを大変良く導いてくれて、とても助かりました。夕方には教会の近くに住んでいる信者の家を5,6軒ほど訪問しました。家族に未信者がいたら、小冊子を使って福音を読んで聞かせました。サミル教会は以前からミャンマー語の小冊子や教材を独自に出版していて、チームのメンバーはそれを使ってミャンマー語で福音を伝えられるように訓練されて来ているのです。一軒一軒、みんなで祝福の歌を歌い、福音を伝え、彼らのために手を置いて祈りました。私は彼らの福音伝道に対する情熱に感動して、祈りを通訳するときも心を一つにして祈りました。
短期宣教の期間中はずっと楽しくて、もう最高でした!まるで「お祭り」のようでした。特にサミル教会チームの一人一人と親しくなって、色々と「深-い」話をできたのが、とてもうれしかったです。またミャンマーの牧師先生ご夫妻との交わりも楽しみました。新しい人たちと出会えて、ミャンマー語と韓国語という私の賜物も生かされて、みんなに感謝されて、こんなにうれしく幸せなことが他にあるでしょうか?短期宣教は私にとって喜び、祝福、特権、そして神様からのプレゼントなのです!
最後の日に、チームのみんなと食事をして、旅行を振り返り、祈るときを持ちました。私の祈り課題をシェアしてくださいと言われたので、私はこう話しました。「今私は、ミャンマーの状況や子どもたちの教育のこともあって日本にいるけど、本当は、愛するミャンマー人たちのためにそばに住んで奉仕したい。いつの日か時が来たら、再びミャンマーに住んで宣教できるように祈ってください・・・・。」そう話したときに、私の目から涙があふれました。私にとってミャンマーは「別れても好きな人」なのです。「やっぱり忘れられない」のです。宣教地を離れるときの、この切ない気持ち、これは宣教師をやってみないとわからない思いです。主はこの思い、ミャンマーのたましいを熱く愛する思いを、私の心に注いでくださいました。今後、どのような形で宣教するにしても、この思いを胸に抱きつつ、主の働きを続けていきたい、そう願いました。

サミル教会のメンバーと共に、チェンライ・グレース教会の前で

工場にいるミャンマー人労働者たち

診察を受けた一人一人のために祈る

子ども集会の様子

教会の青年たち約40人

牧師先生や青年スタッフたちと一緒に

戸別訪問で未信者に福音を伝える

ミャンマーの牧師先生ご夫妻たちとの交わり

サミル教会チームから感謝の寄せ書きと写真を頂きました。うれしい‼
