「宣教師」というと、多くの人は宣教地で生涯骨をうずめるような長期宣教師タイプを想像します。しかし現代では、下記のように様々なスタイルの宣教師が存在するので、私はそれを「宣教者」と呼んでいます。
(1)テントメーカー宣教者
「テントメーカー」(Tent Maker)とは、この世の中で一般的な職業に就きながら、福音伝道を第一の使命として生きる宣教者のことです。
(使徒18:2—3)パウロは二人(アキラとプリスキラ)のところに行き、自分も同業者であったので、その家に住んで一緒に仕事をした。彼らの職業は天幕作りであった。
・・・・パウロは、天幕作りという、世の中の職業を持ちながら、同時に宣教者でした。いわゆるフルタイムの教職者ではなく、「パートタイム」の働き人でした。では、パートタイムだから、一部分だけの献身でしたか? 一段レベルの低い働き人でしたか? いいえ、パウロは、人生を完全にささげ切った、トップレベルの宣教者でした。彼は、世俗の仕事を、悪とはみなさず、また、ただお金を稼ぐための手段とも考えませんでした。彼が世の中で仕事をしたのは、「ただ神の栄光を現すため」でした。パウロは世の中で一生懸命仕事をすることによって、自立自給し、さらに宣教のためにささげました。そのようにして、クリスチャンライフの模範を人々に示すことができたのです。
フルタイムの教職者になると、教会の会堂の中だけ、クリスチャンの人々の中だけで仕事をすることが多くなり、未信者と会う機会が減ってしまうことが、よくあります。しかし、世の中で仕事をしていると、職場がそのまま「宣教地」になります。未信者と毎日会って、共に働き、すぐ親しくなれます。未信者も、同じ職場の同僚ということで、共感を持ちやすく、安心して心を開いてくれます。人間関係を継続できて、伝道した後も、フォローアップが容易です。仕事をすることが、そのまま伝道につながるのです。・・・・未信者は、教会の中にではなく、世の中にいます。だから伝道するには、世の中に入って行かなければなりません。テントメーカー宣教は、この点で大変効果的な宣教スタイルなのです。
イスラム教国や、政治的に厳しい国などでは、普通の牧師や宣教師は、ビザを取るのが困難です。しかし、一般の仕事として、ビジネスビザで入ろうとするなら、比較的容易にビザを取ることができます。むしろ、その国が歓迎して入れてくれることもあります。医師や教師、駐在員などの資格をもって、宣教の最も困難と言われているような国や地域にどんどん入っていけます。そして、一般の人々のニーズに応えながら、宣教していくことができます。
テントメーカー宣教者には、以下のように様々な実例があります。
(a)ビジネス・・・・・単にビジネスをして献金するだけでなく、海外でビジネスをすること自体が宣教となって、従業員や顧客などに伝道することができます。これを「宣教としてのビジネス」(Business As Mission、略してBAM)と呼んでいます。
(b)駐在員・・・・イスラム教国や未伝道部族の多い国に支社があるなら、大きな宣教のチャンスです。
(c)エンジニア・・・・自動車修理の技術宣教者としてロシアに行く人、道路工事の監督としてアラブ諸国に行く人もいます。
(d)医療・・・・医者や看護師として現地で活動しながら宣教します。ずっと以前からされてきた宣教スタイルで、開発途上国など医療技術が遅れている地域で効果的な方法です。
(e)日本語教師・・・・今日、日本語を学びたい人は世界中でたくさんいるので、どこに行っても大人気です。
(f)料理人・・・・韓国のある主婦は、「のり巻きおばさん」として、中国東北地区で食堂を開いて、大繁盛だそうです。
(g)スポーツ・・・・卓球のコーチとして、モンゴルに行った宣教者、サッカーのコーチでミャンマーに行った宣教者もいます。
・・・・その他にも、学校教師、通訳ガイド、農業・畜産業指導、井戸掘り、マッサージ師、美容師、工芸指導、デザイナー、ダンス指導、音楽家、琴の演奏者、俳優など・・・・実に様々な分野があり、とてもユニークです。
(2)教育宣教者
長期宣教者にとって、子どもの教育はとても大きな問題です。教育宣教者はその子どもたちの家庭教師となって、宣教活動を助けます。
(3)救援・福祉宣教者
自然災害や飢餓などで苦しむ人、戦争などで難民生活をする人、極度の貧困者、孤児、障害者、高齢者、麻薬中毒者などが、自立できるように助けるボランティア活動をします。
(4)短期宣教者
1,2週間ほどの短期宣教旅行、または1ヶ月から2年間ぐらいの短期間で宣教活動します。現地体験によって自分の賜物を知り、人生のビジョンを発見します。この短期宣教を通して次に長期宣教者となる場合が多いのです。
(5)非居住宣教者
日本をベースとして住みながら、各国を巡回訪問して活動します。長期ビザ取得の困難な国で宣教するには、この方法が効果的です。
(6)移住民宣教者
日本にいる外国人労働者や留学生に伝道します。日本の大都市では、イスラム教国や未伝道部族出身の外国人がたくさん住んでいます。彼らは祖国を離れて家族共同体の束縛から解かれている上、外国で孤独と生活困難に直面し、助けを必要としています。彼らがクリスチャンとなれば、母国に帰って立派な宣教者となることができます。
(7)シニア宣教者
定年退職後、経験とキャリアを生かして、「シニア海外ボランティア」などで活躍します。お金も時間もあって、その国で尊敬されながら、第2の人生を海外で生き生きと過ごせるのです。
(8)祈りの宣教者
密室にいながら、世界中の未伝地を祈りで訪問します。祈りを通して、サタンの要塞を破壊します。祈りによって、伝道の突破口を開き、失われた魂を救いへと導くことができます。祈りの宣教者は、現地にいる宣教者と共に戦い、共に勝利し、共に祝福と報酬を受けるのです。
(9)財政支援宣教者
献金を定期的にささげることによって宣教活動を支援する宣教者です。
(10)動員宣教者
新しい宣教者が起こされるように、諸教会を巡回しながら、世界宣教について啓蒙し、情報を提供し、ネットワークを作ります。短期宣教を引率し、宣教者候補生を発掘し、人材を育成します。(これが私の使命です!)
(11)事務宣教者
宣教者のために、国内での事務作業、例えば会計、送金、ニュースレターの作成や発送などを担当します。
(12)メディア宣教者
宣教に関する記事を書き、写真やビデオを撮影し、それを新聞や雑誌、ホームページ、ブログ、ユーチューブ動画などにのせて、広報活動をします。
(13)リサーチ宣教者
宣教地についての情報、例えばクリスチャン人口、教会数、宗教人口割合、政治、経済、文化、祈祷課題などを調査し、情報を提供し、宣教戦略を立案します。
・・・・どうですか?本当に様々なタイプの宣教者がいますね。あなたも、この中のどれかに関心がありませんか?もしあったら、ぜひWUPM Japanまで連絡してください。あなたに合ったスタイルで、一緒に宣教しましょう!!
