宣教者になるには

1,まず、短期宣教旅行に行ってみる

あなたにもし「宣教者になりたい」という思いがあったら、まずはとにかく、短期宣教旅行に出かけることです。今、あなたの手元にあるスケジュール帳を開いて見てください。そして、この1年以内に、どこかで1週間休みを取ることにして、まずは日程を決めてしまうのです。では、どこに行ったら良いのでしょう。宣教団体に問い合わせて、宣教地で今実際に働いている宣教者と連絡を取ってみてください。そして、主の導きに従ってください。こういったことが、宣教者になるための「リトマス試験紙」となります。短期宣教旅行に行こうとするとき、必ずと言って良いほど、色々な「テスト」があります。急に忙しくなったり、お金が足りなくなったり、日程が変更したり・・・・。「後で、いつかそのうち」という誘惑が来ます。でも、「信仰とは、今」です。信仰によって、「何があっても行きます」と自分自身に宣言して、テストを乗り越えてください。それによって、主の導きを体験します。

そして行ってみると、現地での様々な異文化体験を通して、自分の適性と賜物を知ることができます。その後で、たとえ長期宣教者にならなくてもかまいません。私は、全てのクリスチャンは、1度は短期宣教旅行に行ったら良いと思っています。日本を出て世界宣教の現場を直接見ることによって、視野が広がり、世界大のビジョンが与えられます。信仰が大きく成長し、次へのステップとなり、その後の人生が変えられます。「百聞は一見にしかず」です。行って見ないとわからない世界があるのです。短期宣教旅行は、あなたの人生にとって、必ず大きな祝福となります。そのためには、とにかく、今から動き出すことです。

2,次に1ヶ月、その後1年間、そして長期宣教者へ

1週間ほどの短期宣教旅行に行って帰ってきたら、その次のステップとしては、1ヶ月ぐらいの研修旅行をお勧めします。そこで、現地の宣教者の手伝い、見習いをしながら、実際的な訓練を受けます。言語習得、異文化理解、ミニストリーを通した賜物発見などは、とにかく「習うより慣れろ」です。日本で何年も机の上で勉強している内に、最初の情熱が冷めて、チャンスを失ってしまい、結局行かなくなる場合が多いのです。それよりは現地で体験を通して学ぶほうが、ずっと効果的です。そして、1ヶ月の研修旅行の次には、1,2年間の短期宣教者、そして長期へ、というように、「段階的」に進むのが安全です。そうやって経験を積んで、現地のニーズを知り、その後で英語や神学を学ぶ機会があれば、それも良いかも知れません。その中で、自分の召命と主の導きを確認することができます。

3,宣教団体、宣教経験者と相談する

あなたの知っている宣教団体に問い合わせて、宣教経験者と直接会ってみてください。これからの進路や、宣教者になるための準備について、アドバイスをもらってください。ニュースレターを読んで、世界中の色々な働きを知り、色々な国の宣教事情を学び、情報を集めてください。世界宣教についてのセミナーや祈祷会などに、積極的に参加してください。宣教に関する本や、宣教者の伝記をたくさん読んでください。広く色々な人と会い、ネットワーク作りに努めてください。宣教団体は、色々な問題が起きたとき対処できるノウハウがあり、良くフォローアップしてくれます。そのような、熟練した宣教団体との関わりを保ってください。宣教団体に入ることによって、あなたの宣教の働きが守られ、大きな助けを受けることができます。

4,所属教会の牧師に祈ってもらう

 あなたの所属している教会の牧師先生に、いつも報告、連絡、相談して、あなたの宣教のビジョンと進路について祈ってもらってください。牧師先生を尊敬して、従順してください。教会のメンバーとビジョンを共有して、普段から信頼関係を築いてください。宣教は、個人プレーでは決してできません。日本での神の家族とのつながりは、宣教に出て行く上でとても大切なベースとなります。「これは私個人のビジョンではなくて、共同体全体のビジョンの中で、私が遣わされていくんだ」という意識が必要です。教会員の中から、あなたが宣教に出て行くことを喜び、そのために祈ってくれて、自分からすすんで支えてくれる人が起こされていくように、祈り続けてください。

5,財政支援について

 宣教者の財政支援については、様々な方法があります。ここではフェイス・ミッション(信仰による宣教)による超教派宣教団体の一例を紹介します。フェイス・ミッションとは、宣教に必要な資金は神様が満たしてくださる、と信じてより頼むやり方です。宣教者は、本部からの給料によってではなく、支援者からの自由献金によって支えられます。宣教団体は、宣教者がデピュテーション(宣教報告)で諸教会を巡回できるように、全国各地にある様々な関係教会を紹介します。宣教者は、行った教会で宣教報告や証しをして、ビジョンを分かち合います。すると、それを聞いた人の中から、その宣教者のために毎月献金してくれる支援者・支援教会が少しずつ起こされていきます。

支援者の献金は、その宣教者への指定献金で、現地にいる宣教者に送金されます。お金の使い方や活動内容に関しては、「現地決定主義」つまり現地にいる宣教者の判断を重んじます。こうすることによって、宣教本部や理事会、支援教会などが過度にコントロールするのを避けることができます。また、1つの教会だけで負担するのではなく、広くみんなで支えるので、ビジョンを共有できます。そして、長続きする、安定した支援をすることができるのです。

6,結婚、家庭について

あなたがもし今独身ならば、生涯の伴侶を求めて、ぜひ今から祈り始めてください。もちろん、独身の宣教者で、すばらしく主に用いられている方もたくさんいます。しかし、やはり聖書に「人が、ひとりでいるのは良くない」「ふたりはひとりよりもまさっている」と書いてあるとおりです。家庭を持って、同じビジョンを持って、一緒に宣教地に行くとき、家庭が一つの強力なチームとなります。そして、孤独や誘惑、落胆などから守られるのです。「もう適齢期を過ぎた」なんて言わないでください。何歳になってからでも大丈夫です。40代、50代で結婚する人もたくさんいます。「こういう人でないと絶対ダメ」とか言って固執せずに、相手が自分と年齢差があっても、日本人でも外国人でも、とにかく全ての可能性に対してオープンな態度でいてください。牧師先生に素直に、そして謙遜に相談して、ふさわしい人を紹介してもらってください。それが結婚への、一番安全な早道です。そして、真実なる主の導きに従ってください。しかし、結婚することを、宣教に出る「条件」としてはいけません。「たとえ一人でも行きます。でも、主が最も良い時に、最も良い人を与えてくださると信頼します。」という心で、あせらず、静かに祈り続けてください。主はあなたに「深い眠り」を下さり、その後で、あなたの「ふさわしい助け手」を連れて来てくださるでしょう。

あなたがもし既婚者ならば、宣教に行くには配偶者の同意が必要です。いえ、同意以上の、同じ召し、同じビジョンを持つことが必要です。単身赴任で行くか、一方がいやいやついて行く、というのでは、決して長続きしません。夫婦が一致しなければ、宣教はできません。学びや訓練も一緒に受けて、2人とも一緒にワンセットで宣教者だ、という意識で行ってください。特に夫は、妻と子どもたちを責任持って守り、働きよりも家庭を優先してください。宣教者とは、何か悲壮感を持って「大変だけどしかたなくて出て行く」といったものではありません。「宣教者家庭は祝福であり、特権だ」という思いを共有して、家族みんなで楽しく宣教してください。

7,今いる所で宣教者となる

宣教者となる以前に、今いる所で、キリストの証人として生きてください。あなたの家族、親戚、学校、職場、近所など、主が今遣わしているその所が、あなたの宣教地です。今いる所でできなくて、どうして外国に行ってできるでしょうか。自分の証しを書いた紙をコピーして配ったり、訪問伝道したり、病気の人のために手を置いて祈ってあげたり、教会に初めて来た人をフォローアップしたり・・・・今でもできることはたくさんあります。「千里の道も一歩から」です。今日から始めてください。

伝道とは、プログラムではなくて、生き方です。いつも救霊の情熱を持って、普段の生活の中で積極的に伝道してください。「この国で、この働きだけ」というこだわりを捨ててください。「どの国に行くべきか」とか「どんなミニストリーをするか」というのも、主にゆだねてください。今いる教会で「何でもやります」という心を持って、忠実に奉仕してください。それが、次の導きへのステップとなっていきます。主は忠実なしもべに、行くべき道を示してくださいます。

8,夢をあきらめるな!

 召命とは、「抑えがたい神からの衝動」です。「どうしても行きたい!」という情熱です。「ここに私がおります。私を遣わしてください」という、その熱い思いを大切にしてください。「宣教者になりたい」という思いは、誰でも持つものではないからです。宣教者になるというのは、すばらしい特権であり、これ以上ない名誉です。だから絶対に、あなたの夢をあきらめないでください。夢を夢で終わらせないでください。どんな困難があっても、挫折しそうになっても、門をたたき続けてください。必ず開かれる時が来ます。主のビジョンは、必ず実現します。世界地図を壁に貼って、未伝道部族のリストを持って、忍耐強く祈り続けてください。宣教地では、多くの魂が、あなたが来るのを待っているのです。そこではすばらしい冒険と祝福が、あなたを待っています。そして、天国では、栄光の冠があなたのために用意されているのです。私も、あなたのためにお祈りしています。何かあったら、WUPM Japanのメールアドレス(wupmjapan@gmail.com)に、いつでも連絡してください。喜んで相談に応じます。主が、あなたの人生を通して、世界中の多くの魂を救いへと導かれますように。

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